この仕事(IT関連)について30年以上になりますが、今も昔も人類が作り出したソフトウェアの中で最も偉大なソフトウェアはEXCELだと思います。
その機能は常に進化し続けていて、EXCELで出来ないことはないのではと思わせてくれます。
こちらの資料(世界全体でのパソコンとインターネット、世帯普及率はどれぐらいなのか(2020年公開版))によれば、全世界のパソコンの普及率は現在50%を超えていると思われます。
単純ではありますが、世界人口が約80億人、その半分にパソコンに触れる機会があると仮定します。
40億人の人間が日々の業務や個人の生活にEXCELを活用することで効率化が図られ時間が短縮されるはずです。良く使う人、あまり使わない人もいるでしょうから、EXCELを使い始めてからEXCELによって短縮された時間の平均を1人当たり10時間としましょう。そうすると、
40億人×10時間=400億時間=約456万年=65,231人分の人生(平均年齢70歳)
EXCELによって65,231人分の人生に相当する時間が作り出されたということです。
まっ、意味のない計算ではありますが、一つのソフトウェアが作り出す効果が時には膨大なものになるということを説明したかったのです。
最近、EXCELからの脱却をうたうITソリューションが増えています。
それはEXCELにもマイナスの側面があるということなんでしょう。
EXCELは使い込めば使い込むほど、関数やマクロ、VBAなどの少し技術的な要素が入り込んできます。その結果、作った人にしかメンテができないEXCELファイルが生まれることがあります。
以前、企業のITヘルプデスクの仕事をしていた時にメンテが出来ずに困っているEXCELファイルの相談を結構いただきました。作成された方が異動や退職でいなくなりメンテや修正ができなくなったようです。業務が属人化することで起こる弊害です。
これを防ぐためには、【システム化】が必要なんだと思います。
EXCEL代替アプリはドンピシャでその問題点を解決しているように見えますが、そのアプリでさえ、自社で作成すればEXCELと同じ属人化の弊害が発生します。
コスト面の問題はありますが、属人化を防ぐためにはベンダーに作ってもらうという選択肢が良いのかもしれません。
弊社のOpenCRMには設定だけでWebでアクセスできるDBアプリを作成できる機能が搭載されています。EXCELほどの機能は残念ながらありません。また、EXCEL代替アプリほど作りこめる機能もありません。但し設定だけで簡単に作成できるため、属人化が起こることはありません。
いわゆる業務アプリというのは、トランザクションデータに対して、追加・更新・削除するという動作が出来れば問題ないことが多いように思います。だからEXCELだけで十分に業務ができるんですが。。。
例えば、資産管理を例としましょう。
EXCELで管理されている企業様も多いと思いますが、管理すべき項目はEXCELの列、明細のデータは行になります。つまり簡単なEXCELシートで表現できます。
OpenCRMでも、EXCELの列追加と同じイメージで、管理項目を増やしたり、内容によって行に色付けたりすることが設定だけで可能です。ワークフロー機能を使ってデータの更新を自動化することも可能です。
属人化をさけ、誰でも設定だけで簡単にメンテできるという意味では、EXCELやEXCEL代替アプリ以上のメリットをユーザーに提供できると自負しています。
最後に、
だからといって、EXCELの価値が下がるわけではありません。やはり、今も昔もEXCELは人類史上最も偉大なソフトウェアであり続けると思います。
以上